こんにちは 東住吉区 針中野にあります小林歯科医院です。
最近、一段と肌寒くなり、体調を崩される方もおられると思いますが、
風邪やインフルエンザ等にならないように、きちんと予防しましょう。
さて、今回は虫歯の程度についてお話したいと思います。
一言に虫歯と言っても、虫歯の進行度合いによって分類されています。
皆さんも学校の歯科検診や歯科医院で『C0・C1・C2・C3・C4』と言う言葉を聞かれたことがあると思います。
今回はその分類C0〜C4についてお話をしていきたいと思います。
まず虫歯とは、専門用語でカリエス(英:Caries)と言います。
CO〜C4のCはカリエス(英:Caries)から来ています。
カリエスのグレードはC0〜C4にまで至り、
C0(シーオー)の段階だとごく初期の虫歯で、見た目には健康な状態の部分とほとんど見分けがつきません。
ただ、予防をおこたると、悪い方向に進んでしまうこともありますので、
『要観察』(Observation:オブザベーション)という意味で、CO(シーオー)と呼ばれています。
歯医者に行かなくても歯磨きを徹底すれば自然に治る場合があります。
C1(シーワン)になると表面のエナメル質が溶けて穴ぼこ(う窩)ができます。
ただ、小さい穴なので見た目にはわかりにくいことが多いです。
C1になってしまった場合は自然に治ることはありません。
治療方法としては、ほとんどの場合、
虫歯を削り、コンポジットレジン(医療用の樹脂)で埋めて治すという方法で、対応可能です。
小さな治療で済む事が多いです。
C2(シーツー)になると表面のエナメル質を突き破って象牙質に達している状態です。
歯がしみるような、虫歯特有の症状が出てくる可能性がありますが、ほとんどの場合は無症状です。
虫歯としては、まだ神経には到達していない段階なので
虫歯を削り、コンポジットレジンで埋めて治す方法か、型取りをして詰め物で治すという方法で、
比較的短期間で治療を終えることができます。
C3(シースリー)になると虫歯がかなり進行した状態です。
象牙質から歯髄(歯の中の神経)にまで達しているので、重症化しています。
冷たい水でしみる、温かいものを咬むと痛む等の症状や、
自発痛と言って、何もしなくてもズキズキするような症状が出る事もあります。
神経にまで虫歯が到達しているため、神経を取ってから土台(コア)を作り、被せものをする必要がありますので、大掛かりな治療になります。
C4(シーフォー)になると歯が虫歯でボロボロになって、見える部分がほとんどない状態です。
もし根っこの部分が残っており『まだ使えそうだ!』と歯科医が判断した場合は、十分な治療を行ってからC3の様に根の中を掃除し、土台(コア)を作り、被せものをしますが、ほとんどの場合は歯を抜いてしまう(抜歯する)しか方法がありません。いわゆる『手遅れ』の状態ですね。
私たちはC3(シースリー)よりも大きな治療をなるべく行わずにしていきたいと考えております。
痛くなったり、歯に穴が開いたのに気付かれてから来られる方が多いと思いますが、
当院では、なるべく歯を削らない、削ったとしてもC2の治療までにとどめておきたいと思っていますので
早めの治療のためにお気軽に検診にお越し下さい。
冒頭で、風邪やインフルエンザの予防をしましょうと書きましたが、虫歯も予防が1番大切と考えております。
お電話お待ちしております。