東住吉区 針中野にあります小林歯科医院
歯科衛生生の熊本です。
5月というのに夏本番の陽気になりました。
育児と仕事の両立のおかげで朝早く目覚めるようになり、この時期は朝起きて窓を開けると清々しい空気が入る気持ち良さを味わっています。
さて今回は口臭の話の続編です。
前回のお話は口臭の原因は「口の中の菌」とお話ししました。今回もほぼ同じ話になるのですが、菌はどこにいるのか というのを考えてみたいと思います。
①歯垢や歯石 歯垢や歯石の付く場所は主に歯の表面です。磨き残しやすい歯と歯の間や歯と歯ぐきの間にあります。
②虫歯 虫歯があるだけで菌の数が増えます。以前神経の治療をして被せている歯の中に虫歯ができると痛みが無いのでどんどん進行していきます。その場合、口臭もさることながら歯を残せるかどうかの瀬戸際になる場合があります。
③舌 舌の表面はザラザラしていてそこに菌がいます。舌を鏡でみたとき中央から奥にかけて白くなっていたらそこには菌がたくさんいると思われます。(口角炎や口内炎ができたとき舌で触ると傷に菌をこすりつけていることになるので、なかなか治りません)
④粘膜 粘膜とは上下の歯ぐきや上あご、頬の裏側など口の中の柔らかい部分です。食事やおしゃべりで動かしたり、唾液や飲み物で比較的菌が増えない場所ですが、唾液の量の影響を受けやすく高齢者や唾液の少ない方は菌が多くいる可能性があります。
⑤鼻腔 風邪やアレルギーなどの急性鼻炎より蓄膿症などの慢性鼻炎では鼻腔に菌が多くいる場合があり呼吸やおしゃべりで鼻の臭いが口から出る事があります。
いかがでしょうか。口臭の原因が菌で、その菌がどこにいてどこを清潔に保てばいいのかを考えていく事で口臭対策になります。ただご自身で①から⑤のどこに原因があるのかを判断するのは難しく、判断できてもなにをすればいいのかもそれぞれ違います。是非ご相談下さい。