東住吉区 針中野にあります小林歯科医院
歯科衛生士の熊本です。
「虫歯は遺伝?!」「虫歯は体質?!」という話しに対して、我々はどうお答えすべきか悩みます。
とても簡単にいうとそうなのかもしれませんが、厳密にいうとちがいます。
以前も「虫歯の原因は菌」です。なので、遺伝も体質も関係ありません。どこからか、菌が口の中に入ってしまったのです。
お腹の中にいる胎児は無菌の環境にいます。9ヶ月ごろから3歳ごろまでに虫歯菌に感染するとその菌はずーっと口の中にいつづけることになるそうです。なので「体質」のものと勘違いしてしまうのでしょうか。
2歳5ヶ月になる私の息子は今虫歯菌をもらう危険な時期となります。
スプーンなどのカトラリー、ペットボトルの共用、スキンシップなど保護者の虫歯菌にどれだけ触れさせないかということを実践しています。
とはいえ、だっこをしていると顔と顔が近づき、思わず唇が触れてしまう事もあります。
最近では、保護者に虫歯(治療済みならOK)がなく、歯石もなく、口の中がきれいな環境であれば感染のリスクが減るという論文を読みました。
周りの大人が虫歯を治療し、定期的にクリーニングに行く事で、虫歯から子供を守れる。それはその子にとって一生のプレゼントにもなり得ます。
先日親知らずが痛くて来院した患者さんは、
拝見するとほとんど虫歯になったことがない様子。
「ご両親や周りの大人に感謝ですよ〜」とつい心の声が出てしましました。
ただ、虫歯菌に感染してしまうと「アウト!」ではありません。
まだまだ予防する方法はあります。一旦口の中で住み着いた菌は取り除くことが出来ません。なので考えるべきは菌とうまくつき合う方法です。
次回では、そちらをお話したいと思います。